カラマーゾフの兄弟
2年くらい前だろうか、もっと近い話だったかもしれないが、金原ひとみ(?)とかいう人が新聞でカラマーゾフの兄弟を読んで非常に面白かったという話を書いていた。それ以来なんとなく気になっていたせいか、ネットやその他なんかの本などで何度もこの本は面白いと、思わず徹夜をしてしまうほど面白いとの評判を目にするようになった。
で、まあいつかきっかけができたら読んでみようとずっと思っていたのだがちょうどタイミングのいいことに、光文社から新訳が出たので、この盆休みを利用して読んでみたわけである。
光文社からでているのは5分冊になっていて、1~4巻がそれぞれ1部~4部に対応している。最後の5巻はエピローグなる60pくらいの後日談と、訳者の人による解説などが載っている(これはまだ全部読んでない)。
各部1巻の構成なので、各巻の厚みが違う、基本的には後の巻になるほど厚くなっていく。前に本屋でみかけた別の出版者からでていたのは3巻くらいしかなかったような記憶がある、ひょっとするとそちらはかなり文字みっしりだったのかもしれない。こちらは文字が結構おおきくて読みやすいのは確か。その代わりお値段はそれなりにする。
で、感想だが、結論から言えば、よくわからなかった。楽しめたは楽しめた、が、徹夜するとかそういうのは特になかった。
内容としては1部と2部で「事件」にいたる背景、3部で事件と、事件に重大にかかわるある人物の行動の詳細、そして4部がその事件の真相と裁判の結末が描かれる。こう書くとちょっとしたミステリ小説のようだが、これは私の書き方が悪いだけで、ミステリの要素ははらんでいるものの、中身はもっといろんなものをはらんでいて、神は存在するか、不死は存在するか、などなど、個性と教養をそなえた登場人物があれやこれやと議論していたりする。
で、個人的にはこの小説の面白さというのは2部と3部に集中しているように思う。特に2部にある大審問官と、それに対応するゾシマ長老の話は非常に面白く、キリスト教の話をしているのだが、全然興味がなくてもなんだかひきこまれてしまう魅力がある。それ以外の箇所については妙にまじめな難しい話を延々としているような感じで、ついていけないところも多々あり、あまりよい印象がない。
ただ、それでもついつい先が気になって読んでしまったあたり、やはり面白いのかもしれず、私自身の修行の足りなさが原因なのかもしれない。
いずれ時間があるときにもう少しじっくりと読み直してみると、また違った感想が得られるかもしれない。
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